戦後27年間、アメリカの統治下にあった沖縄が本土に復帰してから50年。沖縄には復帰と同時に自衛隊が配備され、今では「重要な防衛拠点」とされています。ウクライナ情勢もあり、緊張の高まる最前線を取材しました。
■「F-15」緊急発進 過去2番目の多さの原因は?

自衛隊は、外国機が日本の領空侵入の恐れがある場合「F-15戦闘機」で緊急発進し対応します。
航空自衛隊那覇基地 浦祐眞 1等空尉
「最大速度は音の約2.5倍、時速で3000km近く出すことができます。高度は規則で5万フィート(1万5000メートル)までと決まっていますので、それ以下での訓練を計画します」

高度1万5000メートル近くまで到達すると、宇宙空間のような空を見ることができます。
統合幕僚監部によると、2021年度の緊急発進の回数は、▼全国で1004回と過去2番目の多さ。中でも、沖縄からの出動は6割以上を占めます。原因は・・・

航空自衛隊那覇基地 浦祐眞 1等空尉
「この辺りは、中国機がほぼ占めている状況です」
防衛省は「中国が情報収集とみられる活動を活発化している」と分析。台湾有事などが懸念される中、沖縄は重要な防衛拠点なのです。