ホラン千秋キャスター:
でも高羽さんが帰ったあと、また働きに来てくれる人がいない場合は、労働力が確保できないという、不安定な部分もある。けども、いらっしゃるときは助かるっていうことですね。

南波キャスター:
サイトには“こんな仕事です”とか“こんなものは無料で提供します”などいろいろ書いてあります。魅力的な部分もあるので人も集まりやすいかもしれません。他にも各地でいろいろな「おてつたび」があります。

▼北海道・ホタテ養殖「ホタテ食べ放題」
▼鳥取・キャンプ場「サウナ使い放題」
▼長崎・離島のカフェ「イルカとふれあえる」

しかし良い面だけではなく、ホタテの養殖などは力仕事なので「力仕事、結構きついです」とも書いてあります。でもそれを乗り越えた上で、乗り越えられる人は来てください、そうすればホタテ食べ放題、美味しいですよとあります。
またキャンプ場経営者のコメントには「いろいろな人が来てくれて、アイディアが実際にキャンプ場の経営にいきる」という声もありました。離島のカフェには20代の女性が1人で行って「最初は不安だったけど、行ったらみんな優しくてよかった」などいろいろな声があります。

ホランキャスター:
プチワーキングホリデーみたいな感じですね。

若新 慶応大学特任准教授:
かつて日本社会は今で言うところのパートタイム的なものがたくさんありました。『ちょっと忙しい時期だから親戚の家の旅館手伝ってくるわ』とか『知り合いがやっているお店が苦しいらしいから週末だけ行く』というようなことがたくさんあったと思います。賄いをもらったりしてね。
それがだんだんと『ちゃんと給料もらえなかったらよくないよね』とか『長期的に収入を見込みたい』ということで「フルタイム」という概念や正規雇用が一般化したと思いますが、ある意味で一周回って時代に合わせた新しいパートタイムとして、これでもいい、こういうことに興味があって僕はこれが楽しいっていう人が全国各地で部分的にパートタイムをして支える社会って新しくて面白いと思いますね。

ホランキャスター:
経験になりますしね。