21日に長野県高森町に避難してきた元ウクライナ兵の男性が、チャリティーイベントに参加したり、歓迎会に出席したりと、町民たちとの交流を深めました。

地元の企業などが長野県豊丘村の道の駅で開催したチャリティーイベント。
国内外で空手を教える「禅道会(ぜんどうかい)」の子どもたちが、演武を披露しました。

イベントには「禅道会」のウクライナ支部長で、21日に高森町に避難してきたウクライナの元志願兵=イゴール・ユカリチュクさんも参加し、現地への支援を呼びかけました。

(イゴール・ユカリチュクさん)
「ウクライナのことを伝えることができたと思うのでとてもうれしい」

イベントのあと行われたのは、イゴールさんと、付き添いで来日した弟・イワンさんの歓迎会です。

イゴールさんは、慣れない箸の使い方を教わりながら、しゃぶしゃぶなど日本の料理を堪能していました。
(イゴールさん)
「素晴らしいです」
歓迎会を企画した「禅道会」の小沢隆(おざわ・たかし)代表とイゴールさんが再会したのは4年ぶり。

ウクライナのウォッカで再会を喜び合いました。

(イゴールさん)
「小沢先生に会えてとてもうれしい。長い間、先生に会って一緒にウォッカを飲みたいと思っていたが、戦争で会えなかった。やっと一緒に飲むことができて、心からうれしい気持ちがわいてくる」
小沢隆(おざわ・たかし)代表
「(再会が)無事に叶ってだいぶほっとしている。ただ、自分が見る限りだと心に傷があるのかなと見える。4年前のイゴールと違うなというところがあるので、それは彼の戦闘経験から来る心の傷なんだと思うので、それを癒してあげたい」
町民と交流を深めたイゴールさん。
今後、町が用意した町営住宅で、本格的に信州での暮らしをスタートさせます。














