青森県むつ市の選挙管理委員会は23日に投票が行われているむつ市長選挙で、投票日前に市外に転出して選挙権がない1人に対して、投票用紙を誤って交付したと発表しました。

むつ市選挙管理委員会によりますと、投票用紙が誤って交付されたのは、23日の午前7時から午前11時までの間に、むつ中央公民館に設置された投票所で市長選の投票に訪れた132人のうちの1人です。4月16日の告示以降、選挙期間中にむつ市から他の自治体に転出したため選挙権はなく、選挙人名簿抄本にも「転出」の表示がありましたが、これを担当の職員が見落としたということです。投票用紙が誤って交付された1人は投票を済ませていて、ほかの票と同様に取り扱われるということです。むつ市選挙管理委員会は、「投票の公平性及び選挙事務の信頼性を損ねる事故を発生させてしまい、大変申し訳ございません」とした上で、「全投票所に対し、改めて手順を確認させ、誤りのないよう徹底する」とコメントしています。