江戸時代の飢饉の際に、自らの命を犠牲にして麦の種を後世に残し、農民を救ったとされる愛媛県松前町の偉人・義農作兵衛(ぎのう・さくべえ)をしのぶ慰霊祭が23日、4年ぶりに通常開催されました。
義農作兵衛は1688年、現在の松前町に生まれ、享保の大飢饉の際、「一粒の種子が来年には百粒にも千粒にもなる」と、麦の種を一粒も口にせず餓死したと伝えられています。
作兵衛が眠る「義農公園」で開かれた慰霊祭には、およそ140人が参列し、岡本靖町長が「自分のことより人のため、社会のためという義農精神をしっかり受け継ぎたい」とあいさつしました。
参列者は作兵衛の墓前に花を手向け、その遺徳をしのんでいました。
また、コロナ禍で中止されていた作兵衛を題材にした朗読劇や、地元の小学生による義農太鼓も4年ぶりに披露され、訪れた人々は楽しんでいる様子でした。
このほか公園内には、はだか麦のおにぎりなど地元の特産品を扱う屋台なども並び、多くの家族連れなどでにぎわいを見せていました。
注目の記事
アライグマとみられる動物に住宅街で女性が噛まれる 足が腫れスニーカーにも大きな穴 対処は?【岡山】

「電線に肉片が…」12歳の姉を奪った空襲 40人亡くなったのに"被害は軽微"と報じた新聞の責任

若者に広がる住宅ローン50年 建築コスト増で総返済額より毎月の支払いを重視…金融機関・購入検討者・ハウスメーカー・FP それぞれのリアル 35年返済は終焉に向かうのか

【独自】「私が母でなければ…」山上被告の母が語る後悔 “献金”の実態は? 旧統一教会めぐる2つの裁判の行方【報道特集】

「息子のあんたが責任を持って殺しなさい」8年間の孤独な介護の末、91歳の母親の命を絶った男性の苦しみ “介護殺人”を防ぐには【news23】

クマ外傷の9割は“顔面”を損傷「鼻を拾って外科手術で…」100例以上診た医師が語るクマ襲撃のリアル「精神的なダメージも深く」後遺症でかすむ日常









