LGBT=性的マイノリティの当事者団体が、LGBT理解増進担当の森まさこ総理補佐官と面会し、人権を守る法律を来月の広島サミットの前に作るよう求めました。

一般社団法人fair 松岡宗嗣代表理事
「森まさこ首相補佐官に思いを提出して、(法整備に向けて)動いてほしいなと思っています」

団体側は森補佐官に対し、▼G7各国のLGBT当事者たちがとりまとめた「政策提言書」と▼来月のG7広島サミット前にLGBTの人権を守る法整備を求める署名を手渡しました。

この署名活動は、岸田総理の元秘書官の差別発言をきっかけに始まったもので、5万5972件が集まったということです。

日本はG7各国で唯一、LGBTに関連する法律がなく、LGBT理解増進法案をめぐっては、具体的な議論が始まらない状況が続いています。

一般社団法人fair 松岡宗嗣代表理事
「やっぱり一刻も早く法律を作らなければいけないって思いますし、G7までに作るのであれば、議論が始まっていなきゃいけない状況なので」

面会の中で、森補佐官は「政府としても専門性をもって取り組まなければならない問題だと考えている。提言書は必ず総理に手渡します」と話したということです。

面会は森補佐官側の希望で報道陣への公開はされませんでした。