松本市の作家が描いた絵本の原画展が長野市で始まりました。


ギャラリー82できょう(21日)から始まった原画展。

松本市の絵本作家・こばやしひろえさんが作画を担当した絵本『母と子』の原画19点が展示されています。

絵本の舞台は太平洋戦争中とその後の日本。


戦災孤児となった少年を主人公に物語が進みます。

展示会初日のきょうは、こばやしさんも会場を訪れました。


■こばやしひろえさん「本当に悲惨なお話だけど なにかあたたかいものを感じるという感想をもらっている」

戦中戦後の厳しい生活を描きつつも、読む人が希望を感じられるよう、柔らかいタッチで描くことを意識しました。

絵本はおととし(2021年)の終戦の日に出版。

ウクライナで戦闘が続く中、こばやしさんは絵本を通じて戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて知ってほしいと話します。


■こばやしさん「どうして戦わなきゃいけないのという思いを日々しております 絶対に戦争はやめてほしいと ただそれだけですね」


これまでにこばやしさんが描いた絵本の原画80点余りも集めたこの展示会は、5月7日まで開かれています。