前の市長の辞職に伴うむつ市長選挙は23日投開票が行われます。届け出順にいずれも無所属・新人で前の青森県議会議員の菊池憲太郎氏(54)と山本知也(40)の2人が立候補をしています。物価高やコロナ禍で疲弊した地域産業への支援、人口減少といった課題を抱える下北地方、その中核を担うむつ市のリーダーを決める選挙戦とあって下北地方4つの町村長も加わっての激戦となっています。

※菊池憲太郎候補
「この地域を、この苦境に立たされている地域を底上げして、皆さんがここで安心して暮らせるようなそんな環境を取り戻そうではありませんか。そしてともに幸せになれるようなそんな環境を実現するために私は頑張ってまいります」

地域産業の振興や、困窮世帯への支援などを掲げている菊池候補。むつ市の中心部のみならず旧町村部でも連日街頭演説を行っていて、菊池候補の支援を表明している風間浦村の冨岡宏村長も並んで街頭に立ちます。4月18日、菊池候補は大畑地区で街頭に立ち、国の交付金を活用して、「海峡サーモン」をはじめとする養殖漁業の確立やむつ中心部の高校に通う子どもたちの通学費補助制度の創設などを訴えました。

※菊池憲太郎候補
「生活に困窮している皆さん事業者が本当に困ってる姿、その姿を見て、私達がこの政治にあるものがしっかりとその対策を練っていく。それを一番最初に謳いたい課題であります」

一方、山本候補は「市民とともに歩む政治」を掲げ、市民の声を拾い上げるため、選挙カーを走らせます。

※山本知也候補
「私自身は、市民の皆様と街を作っていく。そのことを選挙戦を通じて常に訴えさせていただいております。地域の皆様が地域の課題を一番よく知っています」

子育て政策の充実や、物価高騰対策を掲げる山本さん。4月19日には川内地区で街頭に立ち、地域商品券の導入や川内地区で盛んな林業に機械やIT技術を取り入れて生産効率の向上を図る「スマート林業」に取り組み、所得を増やしてくことなどを訴えました。山本さんを支援するのは大間町の野崎尚文町長、佐井村の太田直樹村長、そして東通村の畑中稔朗村長が応援のマイクを握ります。

※山本知也候補
「皆様の声をしっかりと私自身が聞いて、皆様と一緒に政策を作っていきたいとそういう思いでこれからもやっていく」

下北地方のかじ取り役も担うむつ市長選挙は23日投票が行われ、即日開票されます。