標高およそ2600メートルの中央アルプス千畳敷にあるホテルに、カールを望むテラスや、南アルプスを一望できるラウンジが新設され、お披露目されました。


標高2612メートル、中央アルプス・駒ヶ岳の千畳敷。
20日は地元の関係者などが招かれ、新設されたテラスがお披露目されました。


「ホテル千畳敷」の敷地内に新たに作られテラスは、その名も「SO・RA・TO・KI(そらとき)」。


「日本一空に近いテラス」として、千畳敷カールと宝剣岳を一望することができます。


■中央アルプス観光・橋本直樹さん「より雄大な大自然や感動を間近で体験してほしい、そして快適に過ごしていただきたいという気持ちがあったのでこのテラスを作りました」


景観と調和した曲線デザインを採用した木製のテラス。
およそ5年前に計画し、昨年末に完成、雪解けが進んだこの季節にオープンしました。


■橋本さん「従来よりも席数を減らしてその分スペースを広く、お客様にゆったりと過ごしていただける空間にした」


さらに、カフェレストランは「ちょっと贅沢な山小屋風」をテーマにリニューアル。


中央アルプスを望める大型の窓を設置しました。

■橋本さん「(内装を)木目調にしたり暖炉のような卓があったりと楽しんでもらいたい。毎日でも利用したいくらい快適で外の景色もすごくきれいなので、気持ちのいい空間になったと思う」


標高にちなんだ26センチのソーセージを使った定番のホットドッグに加え、信州産のキノコを添えたオムライスなどを新たに用意。

絶景を間近に食事を楽しむことができます。


そのほか、貸切もできる有料のラウンジも新設。


南アルプスの山々のほか、駒ヶ根市街地や富士山も望むことができます。


千畳敷を訪れた観光客はコロナ禍前に比べて4分の3にまで減少していて、アフターコロナを見据え、新たな客層の獲得にもつなげたい考えです。


■中央アルプス観光 森部浩昌(もりべ・ひろまさ)社長「今回初めてこれだけ大規模なテラスの新設、レストランのリニューアルを行って私どもにとっては第二の営業草創期だと思っている。これから多くの皆さんに大景観を楽しんでいただけたらと思う」


絶景を楽しめる千畳敷カールにお目見えした新たな施設。
本格的な行楽シーズンを前に、観光関係者の期待は高まっています。