2019年に発生した池袋の暴走事故から4年となりましたが、高齢者ドライバーの事故は後を絶ちません。事故の要因や高齢者の運転意識について取材しました。
相次ぐ高齢者事故の原因は?

井上貴博キャスター:
社会問題化した後に社会制度は、どのように変えることができたのかを見ていきます。
死亡事故にまつわるデータです。まずは75歳以上で運転免許を持っている方は、2022年時点で約666万人です。75歳以上の3人に1人が免許を持っているという計算です。
続いて高齢者ドライバーの死亡事故の件数です。社会問題化した池袋暴走事故が起きた2019年以降は
▼2019年 401件
▼2020年 333件
▼2021年 346件
▼2022年 379件
単純計算で1日1件以上の高齢者ドライバーの死亡事故が起きていることが、日本の現状だということです。

警察庁によると2022年の75歳以上のドライバー死亡事故の原因は
▼ハンドル操作ミス、ブレーキの踏み間違いなど 30.1%
▼漫然運転などの注意力低下 20.3%。
▼安全不確認 19.5%
▼わき見など 11.7%
▼判断の誤り 6.3%

この数字は75歳以上のドライバーです。75歳未満の方のハンドル操作ミス、ブレーキの踏み間違いが、どのくらいなのかといいますと13.4%です。やはり75歳のラインで、数字が変わってくることがわかります。