■骨の鑑定 血縁関係「矛盾なし」 母 とも子さんコメント
美咲さんの母・小倉とも子さんのコメント(5月12日)「明日5月13日は、美咲の10歳の誕生日であり、母親としては1年で一番一緒に過ごしてあげたい日です。その前日に今回のような鑑定の結果が出て、言葉にならない想いです」
5月12日も、朝から約50人態勢で捜索が行われました。
これまで、人の骨や衣類などが見つかった山梨県道志村。捜索17日目の5月12日、新たな事実が判明しました。
道志村では、3年前の2019年に小倉美咲さんが行方不明になったキャンプ場から、約600メートル離れた枯れた沢で、4月23日、子どものものとみられる頭の骨が見つかりました。
その後、周辺では相次いで、運動靴や長袖のハイネック、肩甲骨などが見つかっています。

山梨県警(5月12日)
『(頭の骨は、小倉美咲さんの母親と血縁関係があることに矛盾はない』
ただし、これによって小倉美咲さんと特定されたわけではないとしています。
どういうことなのか専門家に聞きました。
神奈川歯科大学歯学部 山田良広教授
「矛盾がなかったというのは一致している。一致しているが、それほど確率的に高くないということを暗に示している。親子関係が特定できないというか、たまたま型が合ってしまったということもある」
母親からしか遺伝しない、ミトコンドリアDNA。
山田教授によると、日本人に最も多い型は約5人に1人が持っていて、この場合、DNA型が一致しても別人の可能性もあるといいます。
一方、1000人に1人しか持っていない型もあり、その場合は本人である可能性が高まるといいます。

「やっぱり核DNA鑑定ができないと、なかなか最終的な判断は難しいと思います。あとは、全てからミトコンドリア分析をして、同じ型が出てきたら、それに対する核DNA分析を再度行う」