名古屋の入管施設で死亡したスリランカ人女性の亡くなる直前の映像をめぐり、斎藤法務大臣が「原告側が勝手に編集した」などと述べたことについて、遺族側が発言を批判する声明を発表しました。

スリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんの亡くなる直前の映像を遺族や弁護団が公開したことをめぐっては、斎藤大臣が「原告側が勝手に編集し、マスコミに公開した」と遺族側の対応を問題視していました。

斎藤大臣は野党側に発言の真意を問われると、「事実関係を述べただけ。良いとか悪いとか、そういうコメントは一切していない」「ウィシュマさんの名誉、尊厳の観点から公開に問題がある」などと反論していました。

こうしたことを受け、遺族側は18日、声明を発表し「姉の死後もその死の真相を遺族に隠し続けるあなた方に姉の名誉や尊厳を二度と語っていただきたくない」と斎藤大臣を批判。

その上で政府に対し、現在、国会で審議されている入管法改正案について「難民たちや被収容者たちの命と尊厳を守り、国際法に違反しない改正」を求めました。