高校生に「郷土岡山への誇り」を持つきっかけにしてもらおうという特別授業です。岡山南高校で、地元の下駄職人を招いたワークショップが開かれました。

講師を務めたのは大正15年に創業し、現在も下駄の製造・販売を行っている岡山市北区の「溝手商店」・溝手俊和代表です。

授業のはじめに、親子3代で昔ながらの技法を守ってきたことや、軽くて丈夫な福島県産の桐を材料に用いてきたことなどを説明。このあと、溝手社長の父親で下駄職人の健助さんの指導のもと、実際に児島産のデニムで作った鼻緒を下駄に通す“職人の技”を体験しました。

(溝手健助さん)「出来るだけ、力いっぱいぎゅっといく」

(参加した生徒)「一つずつの作業がとても難しくて、でも楽しかったです。手作業でできる職人さんがいるっていうのは本当にすごいことだと思うし、もっと色んな人に知ってもらいたいなと思いました」

(参加した生徒)「岡山の伝統工芸品を守っていけたらなと」

(溝手商店 溝手俊和代表)「古いものと新しいものを融合して改革していくっていう、ぜひそういう道を切り拓いていただけたらと思います」

参加した生徒たちは、地域活性化につなげるための商品開発にも取り組んでいて、学校では今回の経験を活かしてほしいと期待しています。