18日に告示された宮崎県内4つの町村長選挙のうち、3つで選挙戦となりました。
このうち、川南町は、現職と新人の一騎打ちとなりました。
中学校の統合をめぐる「校舎の新設」という争点をめぐって、選挙戦が繰り広げられています。

新人と現職の一騎打ちとなった川南町長選。
立候補の届け出を済ませた候補者は、それぞれ第一声をあげ、有権者に支持を訴えました。

東高士候補(無所属・新)
「地方自治の基本は住民の福祉の向上です。大きくとらえれば、生活です。子どもたちの給食費、医療費の無料化、入学祝い金とかですねそういうのをですね、やっぱりやって、高齢者、子どもたちの福祉をもっと充実させていく必要があります」

日高昭彦候補(無所属・現)
「今必要なのは連携と継続です。福祉センターにお子さん連れの親と高齢者、新しい人の流れが生まれ始めました」

今回の町長選をめぐってはある争点が取りざたされています。

(三浦功将記者)
「中学校の統合を巡っては、町を2分する対立となっています」

川南町では、現在、町内2つの中学校を統合する計画が進められて、今回の選挙戦では校舎を新設するか否かが争点となっています。

新人の東氏は、中心部に校舎を新設する計画に反対。
既存の学校を活用し、今は、町民の生活支援に力を入れるべきだと訴えています。

東高士候補(無所属・新)
「何のためにつくるのか必要があるのだろうか。今やるべきことは3年間コロナで苦しみ、また物価高騰のとき、住民の手助けする。今こそ生活に困っている方いろんな方に支援金を出す。そして、生活を助ける」

一方、4選を目指す現職の日高氏は、「町づくりは人づくり」だとしたうえで、未来への投資のため新しい校舎を建設する必要性を訴えています。

日高昭彦候補(無所属・現)
「3年後、新中学校を建設する計画であります。それは子どもを含めた新しい人の流れであり、にぎわい創出をつくるためであります。大規模な修繕をするには相当のお金がいります。それに年単位の時間が必要です」

人口減少や地域の活性化など様々な課題がある中、明確な主張の違いが打ち出されている「学校の新設」。
町民がどのような判断を下すのか、注目されます。