■MLB レッドソックス 4ー5 エンゼルス(日本時間18日、フェンウェイ・パーク)
エンゼルス・大谷翔平(28)が敵地でのレッドソックス戦に今季初となる「2番・投手」の二刀流で先発出場。投げては2回31球を投げ被安打0、奪三振3、四死球1、失点1、雨で2度の中断があり降板となった。打者では5打数2安打で今季5度目のマルチヒットをマークした。レッドソックス・吉田正尚(29)は「4番・DH」で2試合連続の先発出場、4打数無安打1四球で3試合連続ノーヒットとなった。
レッドソックスに3連敗中のエンゼルスは大谷が先発、この日はボストンマラソンが開催されるため、メジャーでは異例となる午前中のプレーボールとなったが雨の影響で試合が55分遅延。
イレギュラーな状況になったが大谷は1回、第1打席、レッドソックス先発、B.ベイオ(23)の155キロのストレートを捉えセンター前へ2試合ぶりのヒットを放った。気温11度と肌寒い中、塁上にいる大谷の体が心配されたが4番・H.レンフロー(31)がレフトへ3ランホームラン。大谷をベンチに還し、大きな先制点もプレゼントした。
先制してもらった大谷は両リーグ合わせてトップの防御率0.47、12イニング無失点中、しかし先頭打者にストレートの四球を与えると、続く打者の時に変化球を引っかけ2度の暴投で3塁まで走者を進めた。そして、3番・R.レフスナイダー(32)のショートゴロの間に1点を奪われた。
さらに迎えるは4番・吉田正尚(29)、侍ジャパンのエースと4番の対決。1球目、2球目とスイーパーで2ストライクと追い込み3球目は126キロのカーブでボール。カウント1-2から4球目は158キロのストレートで空振り三振。大谷は白い息を吐きながらベンチに戻った。
大谷は2回、第2打席でライト前へヒットを放ち、今季5度目のマルチヒットをマークした。その裏、大谷がマウンドに向かうと突然の大雨、グラウンドには水が浮き土を入れてグランド整備。大谷は寒いグラウンドで約10分間待たされる形になってしまった。雨と風で体感気温は5℃、それでも大谷は気持ちを切らさず、6番・E.ヘルナンデス(31)をスライダーで見逃し三振。7番・R.マクガイア(28)もスライダーで空振り三振に打ち取った。
3回表、エンゼルス攻撃中にも大雨が降ってきてグラウンドにシートがかけられ選手もベンチに戻った。大谷は約1時間30分の中断だったため、2回で降板、31球を投げ被安打0、奪三振3、四死球1、失点1と天候には勝てなかった。
いろいろな事が起こるこの試合、そのままDHに入った大谷は6回の第4打席、1球目を見逃し、打席でバットの向きを確認しているとキャッチャーの返球がバットを直撃、大谷がびっくりする姿も見られた。この打席はボテボテのピッチャーゴロだったがK.クロフォード(27)が1塁に悪送球。これで出塁すると今季初の盗塁を狙ったがタッチアウトとなった。
大谷との対戦は1度だけだった吉田は4回、第2打席は四球、6回の第3打席はエンゼルス2人目、T.デビットソン(27)のスライダーをフルスイングしたがバットの先でライトフライに倒れた。
4-5と1点差に迫ったレッドソックスは9回、2死一、二塁のチャンスで吉田、エンゼルスの抑え、C.エステベス(30)の156キロのストレートに差し込まれサードフライ。吉田は4打数無安打1四球で3試合連続でノーヒット、大谷は5打数2安打で今季5度目のマルチヒットをマークした。