岸田総理の演説会場で爆発物が投げこまれた事件の後も、各地で統一地方選の選挙運動が予定通り行われています。
候補者や新潟県内の国会議員からは怒りの声と選挙の重要性を訴える声が聞こえてきました。
和歌山市の漁港で15日に発生した事件では、岸田総理の応援演説の直前に爆発物を投げ込み演説を妨害したとして24歳の男が逮捕されました。去年7月には参院選の選挙期間中に、演説中の安倍元総理が銃で撃たれ死亡する事件が起きています。
選挙期間中に再び起きた事件に新潟県関係の国会議員は以下のように話してます。
【自由民主党 鷲尾英一郎衆院議員】
「演説を聞きに来た方がたくさんいる中で、暴力行為が起こるということ自体が考えられないし、極めて悪質な深刻な事態だと思っています」

【立憲民主党 米山隆一衆院議員】
「許されないことだと思います。議論をしてして厳しい批判もするんだけど、しかしそれは『絶対に暴力を使わない』という民主主義を守らなければいけません」

事件の翌日には、統一地方選の後半戦にあたる加茂市長選や各市議会議員選挙が予定通り告示されています。
加茂市長選に出馬して無投票で当選した藤田明美さんは、選挙スタッフには注意を促したとしながらも、予定を変えることなく選挙をすることの重要性を訴えます。

【加茂市 藤田明美市長】
「こういった街頭演説をするときはリスクは伴うというところはいつも感じていた。もし自分と違う考えがあるのであれば、それは言葉で伝えていくべきものではないかなと」

応援演説にきた国会議員も、テロには屈しないと話します。
【自由民主党 小林一大参議院議員】
「そんなことに屈する必要はない。私たちはしっかりと政治活動、選挙活動を行って我々の意見を皆さんに訴えるだけです」

長岡市や柏崎市でも市議会議員選挙の期間中です。
民主主義の根幹をなす『選挙』が、無事に行われることが求められます。