15日、和歌山市で岸田文雄総理大臣の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件。16日は厳戒態勢の中、岸田総理が大分入りしました。
(中川記者)「岸田総理の演説会場となるJR別府駅前です。総理の到着まで1時間以上ありますが、会場にはこのように臨時に鉄製の柵が設置されまして、大勢の警察官が等間隔に並んで、非常にものものしい雰囲気となっています」
事件を受けて大分県内の参院補選の演説会場でも警備態勢が強化されました。事件翌日の16日、岸田総理が応援演説のため来県。各会場では警察庁から通達を受けた県警が警備にあたる警察官の数を増員して対応。さらに…
(警察官)「荷物を少しだけ見せていただけますか、昨日の事案があったものですから」「ペットボトルとかお持ちの方はポケットにしまうか、バックの中にしまってください」
別府市の会場では県警が手荷物検査や金属探知機を使ったボディチェックを実施。演説の後岸田総理は次の会場、佐伯へ…
(安部記者)「会場では入場時に手荷物検査が行われていまして、入場者を入念に調べています」
佐伯市の会場でも同じような警備体制が取られ、増員された警察官が不審な人物や動きがないか警戒しました。3か所目となる大分市の会場にも鉄製の柵が設置され、厳しい警備体制が敷かれました。
(訪れた人)「いいんじゃないこれくらいないと、何かあってからでは間に合わんし」「次の日が大分ということで大丈夫かなとかなり心配してたんですけど、命には変えられないですし、十二分過ぎるくらい警戒したほうがいいと思います」
16日の大分県内の各会場でトラブルはありませんでしたが、爆発事件の影響で、参院補選の選挙戦は、緊張感漂う異例の雰囲気の中、最後の週を迎えています。