世界中のギタリストに民家の2階から自分の音を届けたい

エレキギタープレイヤーが、足元に「小さな箱のような装置」を並べているのを見たことはありませんか。音に効果を加える「エフェクターペダル」と呼ばれる道具です。

今、世界中のギタリストの注目を集めているペダルがあります。

「CRAFTROS(クラフトロス)」というブランドの「Trident(トライデント)」という名の青い箱。

「歪み系」エフェクターペダル CRAFTROS / Trident

こだわり抜いた設計で、独特の「歪み」を作り出します。

YOASOBIのサポートギタリスト AssHさんの動画チャンネル(YouTubeより) 

(YOASOBIのサポートギタリスト・AssHさんの動画)
「みなさんこんにちは、AssH(アッシュ)です。今回はですね、CRAFTROSのTridentを…」

YOASOBIのライブでギターを担当するギタリスト・AssHさんも絶賛します。

YOASOBIのサポートギタリスト AssHさんの動画チャンネル(YouTubeより)

(AssHさんの動画)
「めちゃくちゃ良かった。めちゃくちゃ音かっこよくない?すごくいいよね」

AssHさんだけでなく、多くのギタリストがTridentを紹介する動画を上げ、その波は海外のプレイヤーにも広がっています。

岡山・赤磐市

実はこのペダルは、岡山県赤磐市の民家の2階で生まれています。

注文が相次ぎ、作業に追われているのは藤川裕介さん。組み立てから発送まですべて1人でこなします。

CRAFTROS ペダルビルダー・藤川裕介さん

(CRAFTROS ペダルビルダー 藤川裕介さん)
「やっぱり『こういうの待ってたよ』っていう音を探して、もうこの箱に詰め込んでいくっていう」

デザイン・回路すべてオリジナル設計

もちろん、デザインや肝となる回路の設計も全てオリジナルです。

赤磐市の民家の2階から、世界中のギタリストに自分の音を届けます。そんな藤川さん、Tridentの開発の最中、大きな危機を乗り越えていました。