専門家は「感染再拡大で医療ひっ迫のおそれ」
「5類引き下げ」で、療養期間が5日間になることについて、専門家に聞きました。発症して5日間経った場合、一定数の割合でウイルスは体内に生存していますが、周りに感染させる可能性は低くなるということです。

県では、国の動きによっては今後医療体制を縮小する可能性もあるとしています。県立医科大学の山藤栄一郎教授は、いまの段階では問題ないものの、感染が再び拡大した場合、すぐにひっ迫するおそれがあると指摘しています。
県立医大総合内科・山藤栄一郎教授「医療機関もコロナ専用のベッドを確保していたが、多くの医療機関ではその数を減らすところが多いと思うので、流行時、入院しづらくなるのが懸念される」
2020年以降の病気や事故すべてを含む全国の死者の数は、新型コロナの感染拡大にあわせて増え、今年1月は、1か月で去年より3万人ほど増え、17万人近くが亡くなりました。

山藤教授は、新型コロナが拡大した影響で、ほかの病気でも病院に入院することができなかったり、退院しても回復しきれなかったりなど、間接的な影響があり、今後もこうした心配があります。
5類引き下げ以降、予防としてはどう行動すればいいのでしょうか。予防の基本としては、やはりマスクの着用などは引き続き有効です。国はマスクの着用について個人の判断という考えを示していますが、医療関係者はみんながマスクをつければ感染防止に一定の効果があると指摘しています。

やはり5類になっても基本的な感染対策を意識することが大切なことに変わりはありません。














