任期満了に伴う長崎市と佐世保市の市長選挙が16日告示され、長崎市長に4人、佐世保市長に3人が立候補しました。

長崎市長選挙に立候補したのは届け出順にいずれも無所属・新人の鈴木史朗さん(55)、原拓也さん(54)、吉富博久さん(78)、赤木幸仁さん(38)の4人です。

前九州運輸局長の鈴木史朗さんは「大型プロジェクトで新たな町の基盤ができつつある」とし、それらを活用して人や企業を呼び寄せ、人口減少を克服すると述べました。

飲食店経営の原拓也さんは「子供達のために立ち上がった」とし、大きなお金が一部の人達で回る時代を終わらせ、周辺地域や身近な所にも手を差し伸べると訴えました。

社会福祉法人理事長の吉富博久さんは、今の長崎市政を「箱物行政」と批判。行財政改革を行って市民の暮らしをしっかり支えると主張しました。

前県議会議員の赤木幸仁さんは「選挙の在り方がそのまま市政につながる」と述べ、市民一人一人の声を推薦状に行政の在り方を変えると訴えました。

一方、佐世保市長選挙に立候補したのは届け出順にいずれも無所属・新人の田中隆治さん(79)、橋之口裕太さん(39)、宮島大典さん(59)の3人です。

元神戸大学助手の田中さんは、全ての市民が安全・安心に暮らしていける街を目指すとしており、コロナ禍で冷え込んだ地域経済のいち早い立て直しを公約に掲げています。

前市議会議員で自民党推薦の橋之口さんは、子育て政策の推進を前面に打ち出し、基地の街・佐世保には政権与党との連携が重要だと訴えます。


前県議会議員の宮島さんは、県南部と北部の格差是正を訴え、大石知事とともに県市連携による地域経済の活性化を図ると主張します。

今回の選挙は両市とも現職の退任で16年ぶりに新しい市長を選ぶ選挙で、投・開票は今月23日に行われます。