夢に向かって輝く子どもたちを応援する、「こども未来プロジェクト」。

今回は、全国の絵画展で最優秀賞に選ばれたろう学校高等部の1年生を紹介します。


(先生)「上手とか下手ではなく自分なりの表現ができるといいと思います」

長野ろう学校高等部の美術の授業。

丸い形から、様々な絵を発想し、発表しあいます。


(生徒)「月」「サッカーボール!」「好きだもんね!」


スポーツが大好きな高等部1年の相羽星音(あいば・せいん)さん。


(相羽さん)「(絵を書くのは好きですか?)好きではない…(嫌い?)まあまあです」。


絵を描くのは「まあまあ」という相羽さんの描いた風景画が、昨年度の全国ろう学校絵画展で最優秀賞に選ばれました。

初夏の日差しに照らされる長野市の善光寺・忠霊殿。

抜けるような青空と強い光と影のコントラストが印象的な作品です。


(相羽さん)「影のところが難しかったです」

美術の授業の一環で、2か月ほどかけて完成させました。


(相羽さん)「(受賞は)最初は本当かなと思っていたんですけど、信じられない気持ちになりました」


昨年度は職場体験の思い出を描いた1枚でも、全国規模のコンクールで入選を果たしました。

(相羽さん)「これからの自信につながるのでとてもうれしいと思います」


学校生活で積み重ねた自信を胸に、父親と同じ自動車関係の仕事を目指す、相羽さんです。