不祥事相次ぐ電力会社 電力自由化が“骨抜き”に

なぜかというと、申請をしている間に、2つの大きな不祥事がありました。1つは関西電力や九州電力など7社の社員らが、競合する「新電力」の顧客情報を不正閲覧していた。さらに関西電力など大手4社は、自由競争を妨げるカルテルを結んだと公正取引委員会が指摘しているというんです。
これらが何を意味するのかというと、元々価格を抑えるために、電力の自由化というのが始まりました。それが“骨抜き”になる不祥事だということで、価格のこれまでの高騰と繋がっていた可能性も否定できないという状況なんです。
山本キャスター:
これまで、いろんなものが値上がりしている中で、少しでも抑えたいじゃないですか。そうした中で、こうした不祥事が起こっているというのは、不信感を募らせてしまいますよね。
小川キャスター:
不信感がベースにある中で、どれだけ企業努力をして、値上げというのを訴えているのかとか、そうしたところにも不安、不信を覚えてしまうという方もいらっしゃるかもしれないですね。

社会起業家兼投資家「taliki」CEO 中村多伽さん:
例えば私達が支援する社会起業家の中でも、気候変動っていうのを鑑みて、再生可能エネルギーを中心にサービス提供する方もいらっしゃるんですけど、こういうニュースを見ると新規の参入の方にとっては、すごく理不尽な状況だし、業界の壁というのはすごく感じるのかなと思います。
NEWSDIG 久保田編集長:
今回の事態を受けて経済産業省は値上げ審査についても厳格に行っていく考えだということです。
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