前の市長の辞職に伴うむつ市長選挙は16日告示されます。これまでに立候補を表明しているのは、いずれも前の県議会議員で新人の山本知也氏(40)と菊池憲太郎氏(54)の2人です。2人とも自民党籍がありますが、無所属で名乗りを挙げました。いまのところ、2人のほかに出馬の動きはなく、むつ市議会や各種団体を二分した一騎打ちとなる見込みです。
※無所属・新 山本知也氏
「このむつ市は、私が生まれて以来、40年間人口が減っています。このことは将来、私たちのそして高齢者の皆さまの年金・医療・介護を支える人がいなくなる。そのことを表しています」

山本知也氏は、青森県議会議員の1期目の任期満了を前に辞職し、むつ市長選挙に初めて挑戦します。前哨戦と位置づけれた9日の県議選では、定数3のむつ市選挙区で山本氏が支援した候補が全員当選して3議席を独占して追い風を受けています。むつ市議会では、議員19人中8人の支援を取り付けました。
※無所属・新 山本知也氏
「子育て政策を今やらなければ、高齢者政策もこれから先維持できなくなる。高齢者政策、子育て政策は必ずセットになってくる。今、喫緊の課題として少子化対策・子育て政策、子どもを育てる未来のむつ市をつくっていく」
子育てや教育への積極的な投資、物価高騰対策を公約に掲げ、市職員として12年間、市政運営に携わった経験と前の市長の秘書経験を強調し、支持拡大を図っています。
※無所属・新 菊池憲太郎氏
「市政というものをこれからどう進めていけばいいのかともに考え、私自身がその役に立てるのであればぜひともその役を引き受けたいそんな思いで市長選に立候補させていただきます」

4月6日に開かれた菊池憲太郎氏の決起大会には主催者発表で約1300人が集まり、風間浦村の冨岡宏村長が支援を表明しました。菊池氏は青森県議会議員を3期務めた経験や観光業の振興に携わった実績を全面に押し出しています。市議会議員19人のうち自民党系の会派中心に8人の支援を受けています。
※無所属・新 菊池憲太郎氏
「この地域に生まれてよかった、この地域で生きていきたい。そういった人材をさらに広げるそして、むつ市の発展に向けて、私は取り組んでいく。そのことをお約束したい」
商工・観光と農林水産業の振興や、子育て支援、災害に強いまちづくりを公約に無党派層への浸透にも力を注いでいます。
むつ市長選は、16日告示され、4月23日に投開票が行われます。