与野党の一騎打ちとなり、全国でも注目される参議院大分補欠選挙。2人の候補が各地を遊説し支持拡大を目指して激しい選挙戦を繰り広げています。

参議院大分選挙区補欠選挙に立候補しているのは届け出順に自民党の新人・白坂亜紀さん(56)と、立憲民主党の前職・吉田忠智さん(67)の2人です。

女性目線の発想力で大分を元気にしたいと訴える白坂亜紀さんは自民党県連が3月実施した公募で候補者に選ばれました。党の支持基盤と公明党の推薦を後ろ盾に支持拡大を図っています。

この日は地元・竹田市を遊説。選挙戦に入って初めてのお国入りとあって市民の暖かい出迎えを受けました。今も市内に実家があり、母の紀代美さんと再会。ともに近所の神社で必勝を誓いました。このあとの個人演説会にはおよそ500人が来場。党本部からは萩生田光一政調会長が応援に駆け付け、国を変えていくための一役を担って欲しいと激励しました。

(白坂候補)「短時間でも私自身のことを私の口で発信して感じてもらう、知ってもらうだけですね。手応えがあるかというと初めてのことなのでわからないが、とにかく私の郷土愛、故郷を愛する気持ち、日本を愛する気持ちを皆さんに伝えていきたい」

一方、立憲民主党本部から「最強の候補者」として白羽の矢が立った吉田忠智さん。岸田政権への対決姿勢を打ち出し、出身母体の自治労など労働組合票を中心にまとめる選挙戦を展開しています。吉田さんは手を振り返してくれる住民を見つけては、選挙カーから降りて駆け寄るスタイル。「野党統一候補」「即戦力」を強調し、ひとりひとりとの会話を大事にしながら支持を訴えています。

宇佐市で開かれた個人演説会には党本部から岡田克也幹事長が出席。350人を前に野党が勝利することの重要性を強調しました。

(吉田候補)「多くの人が沿道に出てくれて力強い激励をもらった。過半数をとる戦いなのでしっかりと気を引き締めて、中盤戦に入ったがこれからの選挙戦を戦いたい」

野党系議員の辞職で空席となった参議院の議席。野党が死守するのか、与党が奪還するのか、参院補選は4月23日に投開票が行われます。