
■何を描くかは重要ではない?
花見さんにとって、何を描くかは重要なことではなく、どう描くかに興味あるといいます。
花見さん「人間の一生はすごく短い。すぐ死んじゃう。だから、逆説的なんですけど、目の前にあるものが大事なんです。今の私には、目の前にあるものや風景は奇跡なんですよ。今ここに生きているというのは、奇跡でしょ。だから、これをすんごく大事にしたいの。だから、表現するものは物体ではなく別のものなんですよ」

中学生の時に描いたというデッサンを見せていただきました。寸分の狂いもないような鋭い線。西洋絵画を研究し完璧なデッサン力を身に着けた画家がたどり着いたのは、ただそこにあるだけの「今を感じる」絵。
何かと気忙しい毎日。今ここにありながら先の心配ばかりしている自分の姿に気づき、今この瞬間を味わいたいなと感じました。
春爛漫、命の息吹を感じながら、作品展に出かけてみてはいかがでしょうか?
「花見宴油彩画展」は4月14日(金)~16日(日)10:00~18:00(最終日17:00まで)ギャラリークレイドル(青森市桜川1-3-16)で開催中です。※作家在廊
