オーストラリアの次期駐日大使がきょう都内で会見し、台湾周辺で中国が軍事的圧力を強めていることについて「現状を変えるような武力や脅しを支持しない」と強調しました。

オーストラリア ヘイハースト次期駐日大使
「オーストラリアの立場は非常に明確です。台湾海峡において現状が維持されることを望み、それを変えるような武力や脅しは支持できません」

1月に着任したオーストラリアのジャスティン・ヘイハースト次期駐日大使はきょう会見を開き、台湾周辺で軍事演習を行った中国を批判し、「国際法に則った解決策を見出していくことが重要だ」と話しました。

また、インド太平洋地域で中国の影響力が強まっていることを指摘したうえで、日本・アメリカ・オーストラリア・インドの4か国の「QUAD」などの枠組みが今後さらに重要になると強調。日豪が協力して開かれた安全な海洋領域を堅持し、侵攻抑止のために行動していく必要があると訴えました。

ヘイハースト氏は今後、皇居で「信任状奉呈式」に臨み、正式に大使としての仕事をスタートすることになります。