13日、日本の広い範囲で観測された黄砂。気象庁は、14日には広い範囲で黄砂の影響は解消する見通しとしています。
今後も日本に飛来する可能性もありますが、黄砂の影響や対策について解説します。
列島を覆った大規模黄砂 東京でも2年ぶりに観測
熊崎風斗キャスター:
日本列島の非常に広い範囲で黄砂の影響がありました。今回は東日本でも大きな影響がありました。

▼札幌(13日午前7時ごろ)
黒い車のボンネットは、黄砂の影響で大きく汚れてしまいました。

▼Nスタの森田正光気象予報士が撮影した都内の街並(13日午前7時ごろ)
東京の“黄砂”ということで街並みにはかなり靄がかかり、ちょっと黄色くなっているところもあります。関東地方で黄砂の影響は感じましたか?
ホラン千秋キャスター:
ベランダから外を見たら、結構街が霞んでるなという感じはありましたよね。
スポーツ心理学者 田中ウルヴェ京さん:
私はてっきり花粉だと思ったら、車があまりに黄色く汚くなっているので、洗車場は混んでますよね。
花粉より小さい黄砂 アルプス山脈で発見された調査も

熊崎キャスター:
東京でも黄砂の影響を大きく感じましたが、そもそも黄砂というのはどういうものなのか。
東アジアの砂漠の細かい砂であり、これが偏西風によって流れてきます。

黄砂がここまで飛んでくるというのは、大きさが関係しています。
髪の毛(約70μm)もかなり細く小さいと思いますが、それよりも小さいのが花粉(約30μm)です。さらに小さいのが黄砂(約4μm)になります。だいたい髪の毛の15分の1と非常に小さいものですから、それだけ遠くへ飛んでいくため、日本中に影響が出たということです。
では、この黄砂は果たしてどこまで飛んでいくのでしょうか。
日本まで来ました。そのままアルプス山脈まで飛んで行ってしまいます。これは調査の結果、アルプス山脈の雪の中から黄砂が見つかったことがわかっていまして、ひょっとしたら北半球を一周しているかもしれない。そうなると元々あった黄砂なのか、一周してきた黄砂なのかわからないので、まだ調査の結果は出せていないのですが、分かっている中では、アルプス山脈まで飛んでいくということです。