最大10連休の大型連休は、各観光地多くの人でにぎわいました。
鳥取県の大山もその一つ。しかし、大山寺エリアでは、少し困ったことが…。
その理由は、3月に山陰地方を襲った強風です。
新緑の季節。これから観光のハイシーズンを迎える大山。大山寺参道は、観光客らで賑わっています。
しかし・・・。
とやま旅館 兠山真宏社長
「制限がないGWでしたので、かなりの集客を期待していたんですけど、全然思った以上の数字にはなりませんでした。」
こう話すのは、大山寺参道で旅館を営む兠山社長。
コロナ禍ということもありますが、さらに追い打ちをかけたのが…。
とやま旅館 兠山真宏社長
「これですね。これがうちの200平米の大きい屋根なんですけど、それが全部はがれて飛んできちゃいました。」
今年の3月末、山陰各地を襲った春の嵐。
大山町塩津では、最大瞬間風速30.3メートルを記録し、とやま旅館では、屋根が吹き飛ばされてしまいました。
あれから約2か月が経ちましたが、修理はまだ終わらず、大型連休にも打撃を与えました。
とやま旅館 兠山真宏社長
「やっぱ屋根の飛んだ部屋はもちろん使えないので、町とかにお願いはしてるんですけども、まだ動いてくれてる状態じゃないですね。」
一方、強風の影響は別の施設でも・・・。
記者 清水栞太
「こちら同じく大山寺参道にあるお寺を使ったカフェなんですが見てください。屋根のほとんどがブルーシートに覆われてしまっています。」
大山寺の支院・寿福院を利用した寺カフェ「田舎家」。
歴史的な建物と自然が調和した人気店でしたが・・・。
田舎家 中村光雄店主
「風でこちらの屋根が3分の2くらいめくれてしまいましてね。建物が壊れるんだろうと覚悟しましたね、その時に。」
強風のため、屋根が大きくはがれ落ち、かやぶきがむき出しとなってしまいました。
今も雨漏りがして、風も吹き込んできます。
この寺は一説によると、江戸時代に建てられたとも。その歴史ゆえに修復するにはある問題が・・・。
田舎家 中村光雄店主
「完全な今の現状を修復すると1千万円。かやぶきにでもしたいと思えば、もっともっと上の方になっていくような状態なんですね。」
なんと修復にかかる費用は1000万円。最低限の修繕でも600万円はかかるとのこと。
コロナ禍で経営的にも苦しい中村さん、背水の陣である取り組みを始めました。
田舎家 中村光雄店主
「もうこれは自分でクラウドファンディングを立ち上げて資金を集めさせていただいて、寿福院を守りたいなという風に考えました。」
クラウドファンディングの目標金額は500万円です。
いまだ強風被害の爪痕が残る大山寺エリア。1日も早い復旧が待たれます。
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