この時期、黄砂や花粉でマスクを手放せない方もいるかと思いますが、コロナ対策としてのマスク着用が個人の判断に委ねられるようになって13日で1か月です。

マスクを外している人も見かけるようになりましたが、表情でのコミュニケーションが重要とされている保育の現場で、変化はあったのでしょうか?

松山市内にある三葉幼稚園。
ほとんどの子どもたちがマスクを外して遊んでいます。

「マスク外してみんなの顔が見えるのどう?」
「楽しい」

「みんなの顔が全部見られるようになってどう?」
「うれしい」

これまでは、屋外でも激しい運動をする時を除きマスク着用を呼びかけてきたこちらの園。
3月13日以降は教諭も、できるだけマスクを外して子どもたちと接するようにしています。

(教諭)
「声が通りにくかったり子どもの表情が分からないし、子ども側も先生の表情が分からない。マスクをのけてからより子どもたちと顔を見て話すというのが出来て、私も楽しいし、子どもたちも今楽しんでくれているんだなというのが分かるようになりました。」

方針転換から1か月。
園の雰囲気は、様変わりしたといいます。

(園長)
「これまで目を見ながら『この先生って何を思ってるんだろう?この大人って何を思ってるんだろう?』と判断しながら生活してくれてたんだろうなっていうのは思う。すぐ返事がでてこなかったり・・・」

古森園長は、社会の変化に対応する力を育みながら、今後も、模索を続けていきたいと話します。

(園長)
「連休が終わったらまた増えるかな、その時にどう判断していくかは先生たちや私の決断によりますけど。今はしなくてもいい、でも自分はしておこうかなといったことを主体的に考えられることを身に付けさせたい。」

一方、街の人からは、こんな意見も聞かれました。

(着けない派・50代会社員)
「先月13日以降はつけていない。あまり昔からしたことないので、慣れていないというのがある。」

(着ける派・50代接客業)
「まだ周りがマスクが多いので、なかなか外せない。まだ不安はある。」

(着けない派・30代会社員)
「元から嫌だなという感覚があった。肌が弱いのでマスクつけていると顔がかゆくなったり荒れたりとか…」