外国人の長期収容問題は解消するのでしょうか。入管で収容中に死亡したスリランカ人女性の遺族が見守る中、国会ではきょうから入管法改正案が審議入りしました。
きょう、遺影を抱えた遺族や支援者らの姿は国会にありました。
ウィシュマさん
「うん。死ぬ」
入管職員
「大丈夫。死なないよ。サンダマリさん死んだら困るもん」
おととし3月、名古屋の入管施設で死亡したスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)。
国会ではきょうから、強制退去処分となった外国人の長期収容問題の解消などを目的とした入管法改正案が審議入りしました。
立憲民主党 山田勝彦 衆院議員
「国際基準に合致し、行政府から独立した第三者機関による『難民等保護委員会』を設置すべきではないでしょうか」
斎藤 健 法務大臣
「入管庁において行うことが適当であり、独立した機関を設置することは考えておりません」
入管法改正案をめぐっては、おととし、ウィシュマさんが亡くなったことを受け、送還停止を2回目の難民申請までに限定する規定の削除など、10項目にわたる修正案を野党が提示し、断続的に与野党協議が続けられたものの、廃案となりました。
政府が再び提出した改正案では、支援者などが改善を求めていた一部について修正されたものの、大枠で前回の内容を踏襲した改正案で、遺族側は「難民申請の上限を超えたら強制送還される規程があるのは残ったままだ」と指摘。「強制送還しやすくするためだけの法案だ」と憤ります。
遺族代理人 指宿昭一 弁護士
「難民制度の欠陥を認めない。そしてそれはそのままにして、不問に付して強制送還だけできるようにする。これが最大の問題」
ウィシュマさんの妹 ワヨミさん
「法案は人間の命を奪うものではなくて、人間の命を奪う法案を通すようだったら意味がない。人間の命を守るような法案を出して欲しい」
立憲民主党は対案の提出を準備していて、審議は波乱含みの展開となりそうです。
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