官公庁の入札などを巡り、中国電力が関西電力とカルテルを結んでいたとして公正取引委員会から排除措置と課徴金納付の命令を受けた問題で、鳥取県庁の電力契約についても不適切な話し合いがあったことが分かりました。

中国電力 芦谷茂 副社長
「この度は大変申し訳ありませんでした」

13日午後、中国電力の芦谷茂副社長らが鳥取県庁を訪れ、公正取引委員会から独占禁止法違反と指摘された事案について平井伸治知事に説明しました。

また、2018年4月から3年間の鳥取県庁本庁舎の電力契約についても、公取委が指摘する期間と入札の時期は違うものの、関西電力との間で不適切な話し合いがあったと説明し、電力自由化に反する重大な違反行為と謝罪しました。

中国電力 芦谷茂 副社長
「鳥取県庁は非常に重要なお客さんという位置づけで、ぜひ落札したいという強い思いがあって、こういうことに至ったと思っております」

鳥取県 平井伸治 知事
「誠に遺憾な事態と言わざるを得ないと思います」

鳥取県は中国電力に対し、県庁の案件の詳しい調査を求めるとともに、入札の指名停止の処分について検討することにしています。