新潟県は13日、佐渡市の70代男性がトリカブトによる食中毒と診断されたと発表しました。毒草による食中毒は今年に入って県内では初めてです。
県によりますと、男性は11日に佐渡市内で「モミジガサ」と思われる野草を採取し、自宅でおひたしにして夕方5時ごろに1人で食べたということです。その後2時間ほどたった午後7時ごろから吐き気やおう吐、ふらつきなどの症状が出たため、男性は佐渡市内の病院に救急搬送されました。
県が男性宅に残っていた野草を専門家に鑑別してもらったところ、有毒植物のトリカブトだったことが分かったほか、男性の症状もトリカブトによる中毒症状に合致することから、県はトリカブトによる食中毒と断定しました。男性は現在、快方に向かっているということです。
県によりますと、毒草による食中毒は、2023年に入ってから初めてだということです。
トリカブトは毒草として有名で、食べると吐き気や下痢、めまい、麻痺などの中毒症状を起こし、場合によっては死に至る危険性があり、県によりますと、特にトリカブトの葉とニリンソウやモミジガサを間違って食べた例が多く報告されているということです。
春になって山菜採りも本格化しますが、特に若い芽の時には食べられる植物かどうかの見分けがつきにくいことが多いため、県は種類の判定ができない植物は「採らない」・「食べない」・「人にあげない」ことや、山菜と有毒な植物が混生していることがあるため、よく確認して採るようにして、さらに調理前にもう一度確認するように呼びかけています。














