本格的に始動した日銀の植田新総裁。目標の2%の物価上昇達成には賃上げが伴うかがカギを握っていますが、中小企業では思うように進まない事情があります。
きょう、アンケート調査に城南信用金庫の職員が訪問したのは、都内にある創業74年の老舗家具メーカー。
城南信用金庫の担当者
「賃上げはしましたか? 予定はありますか?」
城南信金が顧客企業などを対象にした前回のアンケート調査では、中小企業の72.8%が“賃上げできない”と回答。いま、最新状況の聞き取りが進められています。
きのう、就任会見で異次元緩和路線を継続する考えを示した日銀の植田新総裁。黒田前総裁が10年経っても達成できなかった2%の物価上昇目標の達成に向け重視しているのは、賃上げの動きです。
日本銀行 植田和男 新総裁
「(春闘は)ここまでの動きは喜ばしいと判断している。ただ、今後も続いて定着するか見極める必要がある」
さきほどの中小企業では…
東京ブラインド工業 櫻井武志 社長
「賃上げを行った。平均2.2%くらいになる。みんな一生懸命それに向かってやってくれる雰囲気は見えているので、やはり賃上げはとても大事だと」
中小企業にも広がり始めている賃上げを1回きりで終わらないために欠かせないのは、コスト上昇分を値上げする「価格転嫁」です。
こちらの企業では独自技術の製品を扱っているため、他社に比べると価格転嫁はしやすい方だといいますが…
東京ブラインド工業 櫻井武志 社長
「(Q.価格転嫁できている?)まだまだ実行できていない。40%くらい」
十分には価格転嫁できていないといいます。
城南信金の川本理事長は、中小企業が価格転嫁に踏み切れない事情について…
城南信用金庫 川本恭治 理事長
「どうやって値上げの交渉をしたらいいのか、悩んでいる方もいっぱいいる」
継続的な賃上げができるようにするためには、やはり価格転嫁が重要だといいます。
城南信用金庫 川本恭治 理事長
「人手がない。人を雇うと当然人件費がかかる。利益を上げていかないと企業は続かない」
中小企業が価格転嫁をどこまで進められるかがカギとなります。
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