将棋界で現役最強、6つのタイトルを保持する藤井聡太叡王に、岡山市在住の菅井竜也八段が挑戦する「叡王戦・五番勝負」の第1局が東京の神田明神で行われ、藤井聡太叡王が菅井竜也八段を下しました。結果が出る直前に放送した、神田明神からの中継です。
(スタジオ)「現場から中継です、糸賀さん」

(中継 糸賀俊英記者)「私は、叡王戦第1局が行われています東京の神田明神に来ています。昨日(10日)から、きょうまでの様子をVTRにまとめましたのでご覧ください」
午前9時、注目の第1局が始まりました。先手番となったのが藤井聡太叡王、将棋の8大タイトルのうち竜王や王位など6つを保持する、まさに現役最強の棋士です。そしてその藤井叡王に挑むのが後手番の岡山市在住、菅井竜也八段です。その菅井八段、昨夜の会見では…。

(10日の会見 菅井竜也八段)「いちばん最後のタイトル戦がすごく前なので、その時の記憶はほとんど残ってませんし、そういったタイミングで今回叡王戦を迎えるわけなので、自分の数年間の悔しさをぶつけたいなと思っています」
菅井八段はがタイトル戦の舞台に戻ってきたのは王位のタイトルを手放した2018年以来、5年ぶりです。

(糸賀記者)「今回藤井叡王に対してどのように自分のペースに持っていこうとお考えですか?」
(菅井八段)「自分のペースで行ければいいんですけど、多分そういった展開にはさせてもらえないので、何とかいい勝負で中終盤を迎えるのが自分としてはテーマです」
一方の藤井叡王は菅井八段の印象について…

(藤井聡太叡王)「鋭い攻めの技術と手厚い力強い受けの技術を兼ね備えられている印象を持っています。非常に普段から将棋に対してストイックに取り組まれている方という風に思っています」
過去の対戦成績は、藤井叡王の5勝に対し菅井八段の3勝。

ただし直近となる昨年8月の対局では菅井八段が勝っています。
(スタジオ)
最近注目されるのが対局者が食べるおやつ、そして勝負めしとも言われる昼食です。ここに菅井八段の気合をみてとれます。

まず10時のおやつ藤井叡王が「たっぷり苺のショコラタルト」に対し、菅井八段は「洋菓子屋さんの抹茶の苺大福」と「チョコバナナタルト」と2品。

そして勝負めしの昼食は、藤井叡王「海鮮丼」に対し、菅井八段が「旨味を詰めた特製ダレのうなぎ丼」でした。
では再び、対局が行われている神田明神からです。糸賀さん。

(中継 糸賀俊英記者)「東京都千代田区の神田明神です。さきほど情報が入ってきました。将棋の叡王戦五番勝負の第1局は、藤井聡太叡王が菅井竜也八段を下しました。第2局は今月23日に名古屋市で行われます」