統一地方選挙の前半戦、福岡県議会議員選挙と福岡市議会議員選挙は9日、投票と開票が行われました。選挙戦の終盤、与野党の幹部が続々と福岡入りするなど次の総選挙を見据えた戦いが繰り広げました。

◆自民“選挙の最高責任者”筑後入り

自民党 森山裕選挙対策委員長「こんなに遅く申し訳ありません」
蔵内勇夫氏「ご心配かけて」

投票日2日前の先週金曜日の夜、自民党で選挙の最高責任者を務める森山選挙対策委員長が訪れたのは、福岡県筑後市でした。

森山選対委員長「全国41の道府県で議員選挙が行われています。その中でたった1人しか選べない選挙だったとしたら、間違いなく蔵内さんだと思います」

「日本に必要な県議会議員」と持ち上げ、20年ぶりの選挙となった自民党福岡県連の実力者・蔵内勇夫氏を激励しました。

蔵内勇夫氏「全国のね、自民党の総指揮官なのに、一番大事な時期でしょう。わざわざこの筑後までね、おいでいただくというのは本当に感謝感謝であります。そのためにもね、ぜひ勝ち抜かないかんと思います」

◆蔵内氏が10回目の当選

福岡県議選の筑後市選挙区では、蔵内氏の対抗馬として筑後市長が後押し、公明党福岡県連が推薦する元副市長が出馬。今後の福岡政界に影響を及ぼすとみられていた注目の選挙。その結果は、現職の蔵内氏が約1600票差で10回目の当選を果たしました。

蔵内氏「20年間の選挙の空白、大変大きな高い壁でありました。しかし勝つことができました」

お祝いに駆け付けた服部知事は…

服部知事「このふるさと筑後、そして福岡県のために誠心誠意、全力で頑張っていただけるものと期待をしております」

◆公明“立候補の10人全員が当選” 

選挙戦の終盤には、与野党の大物が相次いで福岡入りしました。公明党はベテランの県議が引退し、新人を擁立した福岡市南区と北九州市門司区を重点選挙区と位置付けていました。

公明党 山口那津男代表「公明党は皆様お一人お一人の声をしっかりと受け止めてそれを形にする、政策として実現できる。そういう力がある地方議員が宝物なんです」

投票率が低下する中、組織力を発揮して立候補した10人全員が当選しました。