青森県議会議員選挙は9日投開票が行われ、16選挙区・48人の顔ぶれが決まりました。自民党が過半数を維持したほか、女性は過去最多の7人が当選し、このうち5人は新人で県政に新たな風が吹きそうです。

※青森市選挙区 初当選 後藤清安氏「バンザーイ!」

今回の青森県議選では女性の躍進が目立ちました。立候補したのは8人、このうち7人が当選し、いずれも記録が残る中では過去最多です。青森市、八戸市、むつ市、黒石市の4選挙区では、初の女性県議会議員が計5人誕生します。

※黒石市選挙区 初当選 大平陽子氏
「大きな支援に組織に市民力が勝ったという思いです」

24年ぶりの選挙戦となった黒石市選挙区を制したのも女性。無所属の新人・大平陽子氏が4選を目指した自民党の現職を288票の僅差で破り、初当選を果たしました。

※むつ市選挙区 初当選 井本貴之氏「バンザーイ!」

現職3人全員が出馬せず顔ぶれ一新のむつ市選挙区は、いずれも無所属の新人5人が立候補しました。初当選したのは吉田ゆかり氏、井本貴之氏、斉藤孝昭氏で、最も得票数が多かった吉田氏も女性です。

※北津軽郡選挙区 再選 成田陽光氏「バンザーイ!」

保守分裂の一騎打ちとなった北津軽郡選挙区は、現職の成田陽光氏が元職を破って再選しました。

政党別の獲得議席は自民党が推薦を含め27で現在より2議席減ったものの単独過半数を維持。自民党籍で無所属の当選者もいるため、県議会の会派での上積みも予想されます。野党第一党の立憲民主党は一つ増やして5議席、共産党3議席、公明党2議席は現在と変わらず、参政党が初めての議席を獲得しました。無所属は10人です。

※自民党県連 津島淳会長
「これから県議会で会派の構成が進められていく。皆さまのおかげさまで県政において引き続き第一党となっておりますので、その責任をしっかりと果たしてまいりたい」

※立憲民主党県連 田名部匡代代表
「議席倍増を目指して全員当選に向けて取り組んでまいりましたので、それを達成できなかったというのは残念に思っています。一方で新人の皆さんが非常に善戦してくださって次につながる結果だった」

投票率は42.62%で過去最低となった前回2019年を5.76ポイント下回りました。