■マスターズ2023 第3日(日本時間8~9日、米・ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC 7545ヤード・パー72)

ゴルフのメジャー今季初戦マスターズの3日目は、順延となった前日の第2ラウンドから再開した。しかし、この日も悪天候によりプレーの中断を余儀なくされ、2日連続のサスペンデッド。2年ぶり2度目の優勝を目指す松山英樹(31)は第2ラウンドを9番パー4から再開し2バーディー、2ボギーでトータル3アンダー。第3ラウンドは11番パー4までプレーし、2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーのトータル2アンダーの17位タイにつけた。
一方、昨季の日本ツアー賞金王・比嘉一貴(27)は15番パー5から再開し、1バーディー、3ボギーのトータル6オーバーの65位タイで予選落ちとなった。

この日のオーガスタはグリーンに水溜まりが出来るほど激しい雨が降る悪天候で、気温は9度と厳しいコンディション。多くの選手が服やレインウェアなどを着込みプレーした。20度以上にも及ぶ前日からの気温差や、それに伴う厚着がわずかな感覚のズレを生み出し選手たちを苦しめた。

9番パー4の"お先に"のパーパットから再開した松山は11番パー4をボギーとし、迎えた13番パー5でレイアップを選択。3打目を約1.5mにつけバーディーを奪う。16番パー3ではグリーン右奥に切られたカップに対し果敢に攻め、約2mのラインを読み切りバーディー。しかし18番パー4で悪天候と寒さの影響もあってか、セカンドショットがグリーンまで届かず、本人も苦笑い。アプローチは約1mにつけるがパーパットが決まらずボギーとし、トータル3アンダーで第2ラウンドを終えた。

約1時間の休憩を挟みスタートした第3ラウンド。1番パー4をセカンドショットを左のバンカーに入れてしまいボギー。さらに2番パー5ではパーオンに成功するも4パットでダブルボギーと一気にスコアを落とす。しかし、これで簡単に崩れないのが2021年王者の松山。

耐えのゴルフが続く中、8番パー5で3打目をピン側につけ第3ラウンド初のバーディーを奪うと、10番パー4でもセカンドショットをピン手前約3mにつけバーディー。12番をバーディーチャンスにつけたところで、プレー中断、トータル2アンダーで4日目を迎えることとなった。

15番パー5のイーグルパットから再開した比嘉は、このホールをバーディー、カットライン丁度の3オーバーと伸ばした。しかし続く3ホールを全てボギーとし、トータル6オーバーで悔しい予選落ち。「実力不足。マスターズはレベルが高く、これが今の自分の実力とはっきりわかったので、戻ってきてリベンジしたい。次は自信を持って堂々とプレーできるように臨みたい。」と初めての夢舞台を振り返った。

<主な選手の暫定順位>※@はアマチュア
1位-13 B.ケプカ(32・アメリカ)
2位-9 J.ラーム(28・スペイン)
3位-6 S.ベネット@(23・アメリカ)
4位タイ-5 V.ホブランド(25・ノルウェー)他3名
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17位タイ -2 松山英樹
54位+9 T.ウッズ(47・アメリカ)

予選落ち
60位タイ+5 R.マキロイ(33・北アイルランド)
65位タイ+6 比嘉一貴