広島市は、原爆の体験を被爆者の子や孫が語り継ぐ「家族伝承者」を2022年から養成しています。1期生7人が研修を終え、正式に証言活動を始めます。

7日、原爆資料館に集まったのは、自らの体験を証言する「被爆者」と、被爆者に代わって語り継ぐ「伝承者」たちです。広島平和文化センターから委嘱状が手渡されました。
証言活動をする被爆者は80から95歳までの33人。伝承者は196人となりました。

そして今回、新たに委嘱されたのが、被爆者の子や孫たちが原爆の体験を語り継ぐ「家族伝承者」です。広島市が去年から始めた制度で、研修を終えた1期生7人が初の家族伝承者として今年度から証言活動を開始します。広島市の 細川洋 さんもその1人です。

父の被爆体験を伝える家族伝承者、細川洋(63)さんは、「あの爆弾の下でどんな目に遭うのか、想像してもらえるような話をしていきたい」と話しました。