◆卵をコーンに切り替えて販売
一方、同じ佐賀県のJR鳥栖駅もかしわめしが名物です。駅前の「中央軒」が製造するかしわめしは、鳥栖駅のほかに博多駅やペイペイドームなどにも出荷されています。創業130年を超えた歴史ある弁当店でも今、異例の事態が起きています。かしわめしのほかに、卵焼きなどの料理にも卵を使いますが、仕入れ先の業者から、量を3割ほど減らしてほしいと要請されているのです。

中央軒は、「卵が使えなくなるかもしれない」という危機感から、あるアイデアを思いつきました。

RKB永牟田龍太「きれいな3色でおいしそうです。ただ、このなかの卵が、コーンに変わってしまうかもしれません」

その名も、「錦糸卵が無くなった場合のかしわめし」。かしわめしのレシピを変更するのは、創業以来初めてだということですが、社長は前向きに捉えています。コーンを使ったかしわめしは、あすから鳥栖駅や中央軒本社など3か所で発売。

もちろん、錦糸卵のかしわめしもこれまで通り販売しますが、卵の入荷量がさらに減った場合はコーンのかしわめしの割合が増えるかもしれないということです。