ベトナムのリゾートホテルで4月、日本人の男の子がプールで溺死していたことがわかりました。「原因を究明してほしい」。父親が悲痛な胸の内を語りました。
ベトナムのホーチミン市に住んでいた塙幸士さん10歳。
南東部・ムイネーにあるリゾートホテルのプールで排水口に吸い込まれて身動きが取れなくなり、溺死したとみられています。
父親・塙義一さん(54)
「あれだけ強い傷を背中に負って亡くなったのは、子供としては非常につらかったんじゃないか…」
幸士さんの体にくっきりと残った網目状のあざ。排水口に非常に強い力で引きつけられていたことがうかがえます。
幸士さんは母親と、仲の良いほかの2家族と一緒にこのホテルを訪れていたといいます。
父親・塙義一さん(54)
「(妻は)ただ、子供に対して『幸士ごめんなさい。幸士ごめんなさい』と」
安全管理に問題があったと考えていますが、ホテル側からは何の説明もありません。さらに…
警察
「排水口は円形で、背中のあざとは形状が異なる」
地元警察は先日、このような見解を示したといいます。
しかし実際には、四角い網目状のカバーが取り付けてあり、あざの跡とほぼ一致しているのです。
「事故の真相がうやむやにされてはならない」家族の思いです。
父親・塙義一さん(54)
「溺死の原因というのを究明する親として、それは義務としてあるのではないか。亡くなった幸士もそれは望んでいる。絶対望んでます、それは」
一方、松野官房長官は先ほど会見で、「在ホーチミン日本総領事館から現地当局に対し、幸士さんの死亡の原因究明を求めるとともに家族への必要な支援を行っている」と説明しています。
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