国の中央最低賃金審議会は、最低賃金の引き上げ目安額を示す都道府県別のランクを、現在のA~Dの4つから、3つに削減することを決めました。
愛媛は現在のDからBに引き上げられます。

働く人すべてに対して賃金の最低額を保障する最低賃金制度を巡っては、経済の実態に応じて都道府県をABCDの4つのランクに分け、それぞれの引き上げ目安を示していて、現在、愛媛は最低ランクのDとなっています。

新しい区分はDが廃止され、愛媛はDからBに引き上げられます。

現在の区分では格差拡大が進むという指摘もあり、昨年度の改定でもAとBが31円改訂された一方、CとDが30円でした。

また、都道府県別の金額も最高が東京の1072円、最低が愛媛など10県の853円で、219円の格差があります。

ランク見直しはこうした地域間格差の是正などにつなげようと、現在の制度が始まった1978年以来、初めて行うもので、新しい区分は、今年の最低賃金見直しの話し合いから導入される予定です。

画像で全都道府県の最低賃金額を掲載しています。