岡山芸術創造劇場「ハレノワ」の開館事業として上演されるのが、岡山市民ミュージカル「慈愛と恵み石井十次物語」です。本番まで約5か月となり、演技の稽古が始まりました。RSKアナウンサーも舞台に立ちます。
(♪合唱)「どうか神よ、我らの願いをどうか聞き届けた給え」
子ども達のために命を尽くした石井十次の思いを歌う、ミュージカルのメインテーマ曲です。「児童福祉の父」と呼ばれた石井十次。明治時代に日本で初めてとなる孤児院をつくり、災害などで家族を失った孤児を全国から受け入れました。
(脚本・演出 はやみ甲さん)「ボランティアとかチャリティというものがあるでしょ。石井十次からですよ。すごくないですか。それをもっとみんな誇るべきだと思うんです、岡山県人として。それをちょっと思い知らせてやろうと思います。わたし兵庫県人だけど」
脚本・演出はこれまでに数々のミュージカルを手掛けてきた、はやみ甲さんです。
(脚本・演出 はやみ甲さん)「かなりいい感じになるんじゃないですかね。ワクワクしかないですね」
(練習の様子)「ここでなんとかしのいでも、子ども二人連れじゃ雇ってくれるところなんかないんです」
1月から歌の練習は始まっていましたが、今月からはいよいよ演技の稽古です。
(千神彩花キャスター セリフ)「羊の皮をかぶった狼。菩薩の顔をした夜叉。表は美しくも中身は悪魔」
市民キャストと共に、RSKアナウンサーも舞台に立ちます。初めての稽古は台本を見ながらでしたが…
(千神彩花キャスター)「これでいいのかなと、大丈夫かなと、不安になりながらでした。自信をもって演技するまでには相当稽古しなければいけないなと思いました」
(宮武将吾キャスター セリフ)「もはや孤児院の枠を超え『岡山名物』と称されるようになっていったんだ!すごいね~」
(脚本・演出 はやみ甲さん)「ここ、もうちょっと間をつめて欲しいなというところでちょっと間が…この間が大きすぎるなというところがあって」
宮武キャスターの役柄はジャーナリスト。幕と幕をつなぐ進行役であり、そのセリフの量はメインキャスト並みに膨大にあります。
(脚本・演出 はやみ甲さん)「このジャーナリストというのがかなり大きな場所を占めるんですけど、セリフが聞こえないということが一番ストレスを感じます。客席から。だから滑舌に対してシビアに『聞こえません』というのを言いますので、きっちりセリフをはくようにしてください」
(宮武将吾キャスター)「日頃アナウンスメントで培ってきたことをいかに出せるか、というところですごく緊張しています。これはちょっと気合を本当にいれないと…本当おこがましいですけれど、自分の出来というのはミュージカルにとって大事になるんじゃないかなと感じています」
俳優としての宮武翔吾の成長も、見どころの一つです。岡山市民ミュージカル「慈愛と恵み石井十次物語」は9月17日と18日、岡山芸術創造劇場で上演されます。