JR四国の2021年度決算は、過去2番目に悪い赤字決算になりました。新型コロナの影響からの回復が当分見込めないことから、2023年春に全路線の運賃を値上げする方針を示しました。

JR四国によりますと、2021年度の営業損失は202億円、経常損失が33億円といずれも2020年度に次ぐ過去2番目に悪い赤字決算となりました。新型コロナによる利用客の減少が大きな要因で、最終的な純損失は47億円となっています。

今後も厳しい状況が続くと予想されることから、5年以内を想定していた運賃の改定を早め、2023年春に値上げする方針を明らかにしました。

(JR四国 西牧 世博 社長)
「想定したほど収入が回復していないというなかなか先送りできない状況という苦渋の決断であります」

運賃値上げの対象は、瀬戸大橋線を含むJR四国管内の全路線で、金額については今後検討するということです。