6日に開幕したゴルフの祭典「マスターズ」。初めて現地・オーガスタでの取材、中継リポーターを担当することになった喜入友浩アナウンサー(29)が、見て、聞いて、感じたことを等身大で綴る(第4回)。

オーガスタの品格を守る伝統のしきたり

初めてのオーガスタは驚き疲れるくらいに刺激的です。このコラムでお伝えしたいことが次から次へと出てきます。

中でも、テレビの中継では見えない「オーガスタのしきたり」について。

マスターズが行われるオーガスタ・ナショナルゴルフクラブにはパトロンと呼ばれるお客さんが守るべきルールがあります。もちろん取材や中継をする私たちも例外ではありません。

1.携帯電話の持ち込み禁止
コース内には携帯電話の持ち込みが禁止されています。音が鳴るものも持ち込めません。普段スマートフォンにいかに依存しているかを痛感しました。データはノートに書き写すか、頭に叩き込むしかありませんでした。

意外にも使用している人が多かった公衆電話

2.飲み物、食べ物の持ち込み禁止
コース内で購入できる水のペットボトルは全部マスターズロゴのデザインです。コース内で給水することもできます。30度を超える日もあり水は必須です。

3.走ってはいけない
毎朝開門の時間になると場所取りのために早歩きでパトロンがコースに散っていきます。マナーをきちんと守ってゴルフを愛するパトロンが集っています。

そしてそういったルールをチェックする係員も各所に配置されており、禁止されている行為に対しては注意があります。

トップの写真は仲良くなったセキュリティの方との2ショット。オーガスタの中は気持ちのいい挨拶が飛び交っています。

そのしきたりがオーガスタの品格を保っているからこそ「世界最高の夢舞台」なのかもしれません。

ちなみに、写真の撮影にも厳格なルールがあり、開幕する木曜日からは撮影ができません。

いよいよ次回は実際にコースに出てプレーを見て、感じたことをお伝えしていきます。ぜひ、「マスターズ」を一緒に応援しましょう。