八ヶ岳の麓に初夏の訪れを告げる牛の放牧が5月10日に始まりました。
運び込まれた牛の数は2021年より3割以上多く、これも様々な値上がりが影響しています。
山梨県北杜市の県立八ヶ岳牧場は畜産農家の負担を軽減しようと毎年、夏の間生後6か月から2年程のメスの牛を預かって放牧しています。

10日は、北杜市や富士河口湖町からホルスタインと黒毛和種が次々と運び込まれました。
トラックから降ろされた牛は、およそ280ヘクタールの広々とした牧草地で気持ちよさそうに過ごしていました。

初日の10日に運び込まれた牛は、2021年より3割以上多い229頭で5月中に480頭ほどになる見通しです。この放牧で預けられる牛の増加は様々な値上がりが影響しています。
県子牛育成協会 櫻井和巳専務理事:
円安になって燃料、餌代、肥料代が高騰しているので農家の方は非常に厳しいと思う。生産コストを下げるためには農家が牧場に期待するところは大きい。我々もなおさら今年は意気込んで頑張りたい。
八ヶ岳牧場の放牧は10月末まで行われます。