4月6日に開幕するゴルフの祭典「マスターズ」。初めて現地・オーガスタでの取材、中継リポーターを担当することになった喜入友浩アナウンサー(29)が、見て、聞いて、感じたことを等身大で綴る(第3回)。

初めてオーガスタに入る日、興奮からか早朝4時に目が覚めました。日の出は7時12分、外はまだ真っ暗でした。

天気は曇り、前日の雨の影響でもやがかかっていました。この日のために新調したゴルフウェアに着替え、いざオーガスタへ。現地時間の午前8時、ついにオーガスタ・ナショナルゴルフクラブに足を踏み入れました。

ここからが衝撃の連続。「世界最高の夢舞台」といわれる所以を目の当たりにし、心が驚き疲れました。このコラムで全てをお伝えできるか不安になるほど感動しました。

そんな驚きの数々から今回は「緑」をテーマにお伝えします。

15番のグリーン。近くで見ても遠くで見ても綺麗な芝

まずはコースの芝。正直、芝の美しさにこんなに感動するとは思いませんでした。緑の鮮やかさはもちろん、手入れが行き届いていて、絵画やCGのような世界が一面に広がっています。それも選手がプレーするコースの中だけではなく、敷地内、全てです。

パー3コンテストが行われるコース。水面が美しい

また植物や池のコンディションも抜群で、別世界に来たような感覚になりました。

そして建物も緑と白を基調とした気品あるデザインに統一されています。

芝の緑と建物の白と空の青はここだけの特別な景色

緑といえばマスターズのチャンピオンに贈られる「グリーンジャケット」の色。マスターズを象徴する色です。コース内は「緑」に溢れていました。

中継で使用する三脚には緑の布が巻かれていた

売店のサンドイッチも緑の袋に。レタスではありません。

「MASTERS CLUB」というサンドイッチも
パトロンと呼ばれるお客さんも緑のコーデ

その雰囲気は格別でした。すぐに上司に「来年も来たい」と話をすると「そうだろうね」と。

多くの人を魅了する「世界最高の夢舞台」。ゴルファー以外にとっても「夢舞台」でした。

さて次回は…「オーガスタの品格を守る驚きのルール」について。