コロナ対策を政府に助言する専門家組織の会合が開かれ、全国の感染者の数は「下げ止まり」の状態で、18都道府県では前の週から増加したと報告されました。

厚労省アドバイザリーボード 脇田隆字座長
「全国的に下げ止まりの状況です。足元では増加の地域も多く見られる。大都市部における感染者数の増加傾向がみられることであったり、それから、20代が増加傾向にあるといったところから、今後の感染者数が増加に向かう可能性がある」

専門家会合後の記者会見で脇田座長はこのように話し、全国の直近1週間の感染者の数は前の週と比べて1.03倍となり、北海道や秋田など18都道府県で前の週から増加したとのデータを示しました。

一方で、感染者の数は去年夏の“第7波”が広がる前よりも少ないうえに、全国的に病床の使用率も低い状況が続いていることから、脇田座長は、今のうちに各自治体で次の感染拡大に備えた準備を進めておくよう強調しています。