小倉大臣も、通常の記者会見と同じように資料に目を通しながら真摯に答え、こども記者たちも熱心にメモを取っていました。

そして会見後は、小倉大臣からこども記者たちに名刺を差し出し、よく見る名刺交換タイムとなりました。いつもと違うのは交換する相手がこどもだということだけ。大臣が一貫してこども記者と対等に接していたのが印象的でした。

会見終了後、こどもたちに感想を聞きました。

茨城こども新聞の高木一佳さん(新中学1年生)
「自分の意見が積極的に言える環境があれば、私も意見をたくさん言って社会を変えられたらいいなと思います」

毎日小学生新聞の平野瑞貴さん(新小学6年生)
「大人と同じような立場で扱ってくれて、すごく嬉しかった。自分が認められたという感情があるのですごくいいと思います」

朝日小学生新聞の弓立燈子さん(新小学6年生)
「質問にちゃんと答えてくれてうれしかったです。社会の仕組みにちゃんと携わっている感じがしました。今までは学校で意見を聞いてくれないとか、やっぱり社会の中に入れてくれないというのはあったので」

こども記者たちは一様に「楽しかった」と目を輝かせていました。「こどもをこども扱いしない」。聞く耳を持って接してもらえ、個人として尊重されることが、これほどまでにこどもたちに力を与えるものなのかを目の当たりにしました。変わらなければならないのは大人であり、未来を切り拓けるかどうかはその姿勢次第なのだと、強く感じました。

東京報道部  石田敦子