多くの方が悩んでいる花粉症をめぐって、4月3日、岸田総理が対策強化に意欲を示しました。関係閣僚会議を開催するということですが、人々の悩みは解消されるのでしょうか?

対策進まない背景に“縦割りの壁”

岸田総理(3日)
「花粉症については、もはや我が国の社会問題と言っているような問題であると認識している」

良原安美キャスター:
日本人の3人に1人が悩んでいる花粉症。
岸田総理は、「結果を出したい」として、“省庁横断”で情報を共有し、対策に取り組むとしました。

これまで、花粉症対策が進まなかった原因に、“縦割りの壁”がありました。
花粉に関する、それぞれの項目を担当する省庁がわかれていました。

飛散を減らす取り組みに関しては、林野庁。
情報に関しては、環境省、気象庁、農水省。
防護に関しては、環境省、国交省、経産省。
医療に関しては、厚労省、文科省、農水省となっており、こうした“縦割り”の構造によって、一体感を持って議論が進みませんでした。