92歳のご長寿ランナーとして活躍する青森市の田中博男(たなか・ひろお)さんが2冠を果たした世界大会を終えて青森市に凱旋し、国際舞台でのレースをふり返りました。

4日午後1時半ごろに新青森駅に到着した田中博男さん。世界大会が行われたポーランドからの長旅でしたが92歳のご長寿ランナーに疲労の色はなくいつもの笑顔を見せます。田中さんは日本時間の1日まで開催された世界マスターズ室内選手権に出場。90歳から94歳が出場するM90のクラスで60メートルと200メートルで2冠に輝きました。ポーランド料理は口に合いませんでしたが、現地でも練習を重ね、200メートルでは世界新記録の「38秒81」を記録しました。世界舞台でも変わらぬ強さを見せ、観客から大きな歓声を受けました。

※ご長寿ランナー 田中博男さん92歳
「体を乗り出して拍手してくれて『手を握らせてくれ』『写真を撮らせてくれ』、『ちょっと待ってくれ』というのがあちらこちらから。これには感動した」

3種目に出場して3つのメダルを獲得しましたが、初戦の400メートルでは2位に終わったこともありさらなる成長を誓って目標を掲げました。

※ご長寿ランナー 田中博男さん92歳
「Q.目指すはM95(95歳以上のクラス)?そうですねM95。死んでやれないですね」

「天ぷらそば」が食べたいと笑顔で語った田中さん。世界2冠を果たしても満足せず10月の全日本マスターズ選手権での記録更新に向け、今後も練習を重ねていきます。